時間の螺旋性  宇宙生理学

時間の螺旋性  宇宙生理学
 時間が直線的に流れるもの、という概念をわれわれは持っていますが、実は、時間の流れは螺旋的に流れているのです。

 すべてが循環する、というのが東洋の易学の考え方です。
たとえば、一年は「春夏秋冬」、一日は「朝昼夕晩」、方位は「東西南北」、位置は「前後左右」、温度は「温熱涼寒」、物事の流れは「起承転結」といった四相の変化性があります。1日は24時間、1ヶ月は30日、1年は365日、というように循環しながら円錐螺旋的に進むのが時の流れなのです。

 ということは、われわれの直線的な時間認識のあり方には問題があることになります。過去があり、現在があり、未来があるという直線思考(→)を螺旋的(∞)な認識に変える必要がありそうです。

 この直線思考のパターンにはまってしまうと、過去の出来事に囚われて「持ち越し苦労」をしたり、まだ起きてもいないことに対して不安と心配をする「取り越し苦労」に陥ります。
直線思考では過去は変えることができず、未来も予測ができないという思い込みが生じます。

 ところが、螺旋的な時間の流れがわかってくると、自分の力で過去も未来も変えることができるという認識に立てるのです。∞のマークの左回転を過去、右回転を未来とすると、今現在は右と左が交差する真ん中の点にあたります。

  「今、ここ」という交点である現在に感謝ができれば、過去を癒すことができます。今ここに、嬉しい、楽しい、幸せ、ありがたい、という光の意識が持てれ ば、すべての過去の出来事が生かされるからです。ところが、今現在が、悲しい、寂しい、苦しい、憎らしい、などといったネガティブな意識であれば、過去の 出来事が何も生かせていないことになります。

 われわれは、今ここの意識のあり方で、過去の出来事を上書きできるのです。悲しい、苦し い、憎らしい出来事であっても、その出来事のおかげで、たくさんの事が学べ、よい体験ができたと受け入れることができると、ネガティブなエネルギーが消去 され、ポジティブな幸せな体験に上書きできます。「許す」という意識は、すべてをプラスに上書きできる愛の錬金術といってもよいでしょう。過去の失敗やい やな出来事に対し、自分も他人も許してあげましょう。否定的なエネルギーを手放し、解き放してあげましょう。

 また、今の連続が刻々と未 来を創っていきます。今現在が幸せでなければ、未来に幸せがやってくることは決してないのです。今が苦しくて、我慢をして、将来に楽がやってくる、という 考え方ではなくて、今苦しくても、それもまたよい勉強だ、そのおかげで、よい体験ができた、と受け入れたときに、苦のエネルギーは幸せのエネルギーに昇華 されます。

 本当は、宇宙には「今ここ」という時間しかないのです。過去は意識の中にしか存在しないのに、その存在しない記憶にひっかかって、一歩も前に踏み出せない人が沢山います。
また、未来を心配して、はばたけない人も多いです。今ここに、感謝や感動やトキメキや、ウキウキ、ワクワクという光の意識をもってくれば、過去も未来も書き換えができます。
運命は決まっておらず、今の意識のあり方で、現実界に新たな創造がなされるのです。

 自分で素敵な未来を創り出すには、今の意識のあり方が非常に大切なのです。従来の教育によって脳にインプットされてきた時間の概念による「時間の牢獄」から一刻も早く抜け出しましょう。そして、創造的な時を生きることで、本来の無限の能力を取り戻しましょう。
われわれは、なんでも創造できる潜在的な力をもっていることを思い出しましょう。

 そんな人たちが増えることで人類の集合意識が変われば、目に見える現実世界に穴が空き、より高次の次元の扉が開かれることでしょう。
そうして、青虫の状態から蝶に脱皮し、広大な宇宙の仲間入りをする新時代の幕が開かれることでしょう。