陰陽について ”陰”

先日、陰陽のことについて、書きましたね。

「陰」は、拡散していく遠心的なエネルギー
「陽」は、収縮していく求心的なエネルギー

今日は、その中でも、”陰”(いん)について、もう少し詳しく書きたいと思います。

陰性のエネルギーとは、概していうと、下のような性質をもちます。

  • より遠心性
  • より拡散性
  • より上昇性
  • より静的
  • より冷たい

例えば、「動物」と「植物」と比べた場合、より静的で、冷たくて、葉っぱなどのように広がっていく感じがするのは、「植物」の方ですね。
だから、動物に対して、植物は”陰性”ということになります。

また、植物の中でも、例えば、「人参」と「モロヘイヤ」で比べてみると、人参よりも、モロヘイヤの方が、広がっていて、上の方に上昇する形で育ちますね。だから、人参よりもモロヘイヤの方が、より陰性だと言うことができます。

何と何を比べて、より”陰性なのか””陽性なのか”ということなので、絶対的な尺度ではありません。

陰陽は、相対的な尺度です。

季節的に言うと、冬は、寒いから、夏よりも”陰性”。
けれど、人間の体に視点を移すと、冬は、身体を縮こまらせて”陽性”にする季節ともいえます。冬は、身体を温める必要があると言うことですね。

だから、モロヘイヤよりも、人参を食べたほうが、体は、陽性になり、冬を過ごしやすくなります。

比べるもの同士によって、陰陽は変わりますので、何と何を比べた場合に、「より」陰性なのか、陽性なのかという風に考えると、頭が整理しやすくなりますね。

続いては、次回は、陽性について書きますね☆

※2010年8月24日の記事です。