陰陽について ”陽”

さて、前回の陰に引き続き、今日は、「陽」(よう)について書きます。

陽性のエネルギーの性質としては

  • より求心性
  • より収縮性
  • より下降性
  • より動的
  • より熱い

さあ、身近なもの同士を比べてみましょう。

「太陽」と「空」、どちらがより陽性で、より陰性でしょうか。
簡単ですね。「太陽」の方が、より熱くて求心性によって丸くなっています。空と比べると、陽性ですね。
一方、「空」は、広がっていて、太陽ほど熱くなく、より「陰性」だと言えますね。

では、「甘いケーキ」と「塩辛い漬物」はどちらがより「陽性」でしょうか?
甘いケーキは、匂いも甘い香りが拡散していきます。ふんわり膨らんで広がっています。
一方、漬物は、ギュッと締まっています。ケーキよりも、漬物は陽性だと言えますね。

色が白くて、ぽっちゃりした(拡散した)体系の人は、色が黒くて、がっちりした(収縮した)体型の人よりも、より「陰性」だと言えます。

私たち人間は、食べ物の陰陽を使って、身体を、陰性の方にもっていくこともできるし、逆に、陽性の方にもっていくこともできる。とても、柔軟な体なのです。適応力のある体なのです。

だから、陰性のものを摂って、熱い夏を乗り越えられるし、陽性のものを摂って、寒い冬も乗り越えられる。また、熱帯気候のところにも住むことができるし、極寒の地でも、生き延びることができる。

食べ物は、私たちの体を、環境に上手に適用させてくれる本当に有難いものなのですね。

※2010年8月25日の記事です。