熊本講演会と菊池の風景

 熊本の大津町の和氣さんで4回目の講座がありました。今回も20名くらい集まっていただきました。

タイトルは「夏バテ、食中毒の予防に梅を使った手当て」で、夏場に失われやすい塩分を補うことの

大切さについて話してきました。


 梅酢は食中毒の予防や下痢止め、熱中症による脱水症状の手当てに、またスポーツ飲料としておすすめで、8倍から10倍に薄めて使います。うがい薬としても梅酢水は効果抜群で、安全でしかも副作用のない天然の抗生物質として用いることができます。


 梅雨時になると、水分代謝が悪くなり、体がだるい、食欲がない、気が滅入るといった不快症状が

出やすくなります。こんな時には朝の食前に1杯の梅醤番茶を飲むようにしましょう。胃腸が温まり、

利尿作用も高まり、むくみが取れ、気力もみなぎり、体がシャキッとしてきます。


 今回は、梅酢ドリンクと梅醤番茶を作る実践編でした。手作りの梅醤は参加者の皆さんに大好評

でした。


 講演の終了後に、希望者に軽食がオプションでつきますが、今日は玄米チラシ寿司に、和風のスープで、シンプルですが、とても美味しかったです。食欲がない時期は、梅酢を使ったチラシ寿司がいいですね!


 上の写真は菊池の山奥の滝と、旭志町の田んぼの風景です。菊池市は農村風景が広がり、時間が

のんびり、ゆっくり流れる地域で、イヤシロチが多いと感じます。



 熊本からの帰り、上津江村の山中を通っている時に、前が見えないくらいの大雨で、運転が大変

でした。ところが、うきは市に入った途端に雨がやみ、太陽が照ってきました。不思議です。

写真はうきは市にある「道の駅うきは」から見た筑後平野の田園風景です。


 林業と農業の町、うきはでは間伐材の有効利用ということで、木材チップを活用する活動をしています。散策道にこのチップをひくと、とても感触がよく、ぬかるまないので、歩くと心地よいです。

コンクリートやアスファルト舗装された道が多いなかで、木の温もりを感じさせてくれる木材チップが

もっと普及するといいなと思います。駐車場の一角にチップがひいてあるので、歩いてみてください。



 またここには、日本で初めて作られた円形劇場がありました。


「通称「円形劇場」と呼ばれているこの屋外劇場は、大正十四年(一九二五年)に建設されたものです。
 「野天でもいいから数千人が一堂に会されるものがほしい」と言う嫩葉(わかば)会の提案が受け入れられ、山春村あげての奉仕と浄財によって建設されました。
 完成式は十一月二十三日の山春村招魂祭の日、工事報告の後、演説会があり、前舞台では青年相撲が披露されました。
 ギリシャ式のこの「円形劇場」はロマン・ロランの「民衆劇論」にある民衆のための新しい劇場そっくりに、野天公会堂兼劇場として安元知之氏を中心とした嫩葉会の設計によるものです。
 写真でわかるように、観覧席から見下ろす位置に舞台があり、当時としては画期的な野外劇場でした。」と看板に書かれていました。


 4000人が収容できる施設だったようですが、今、その円形劇場の復元をしようという運動がなされています。ちなみに、道の駅うきはは、全国で入場者数3位を誇り、減農薬や無農薬の野菜や果物も多数

出品されています。近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。