梅干しの土用干し

7月31日の満月の日から3日間梅干しの土用干しをしました。

 

本来の梅干しの干し方は、土用の天気のよい日に梅を容器から出し、梅酢を切ってから4~5時間くらい干し、また梅酢に戻す「日干し」を3日間繰り返します。

 

逆に夜から朝まで干して梅を夜露にあて、昼間は梅酢につけておくのが「夜干し」。これをまた3日間繰り返します。夜干しをすると味に丸みがでて種の身離れがよくなり、皮がしっとりとしまって

破れにくくなるようです。

 

 


こうして、三日三晩干した梅干しはカビることも腐ることもなく、常温で何十年も保存できるのです。

 

 私の漬けた梅は大粒だったので、時々裏返しながら天日に丸一日干しました。翌日からプチ断食セミナーで留守にしたので、屋根のあるベランダで後の二日間干したあと、また梅酢に漬け戻しました。

 

「塩梅」という言葉がありますが、とても良い塩梅に漬かりました。一個試食しましたが、梅のフルーティーな香りがして絶品でした。やはり手作りしたものはいいですね!

 

 太陽の光には殺菌作用があるだけでなく、光合成細菌を活性化させる働きがあるようです。人間の皮膚にもこの細菌が棲んでいて、太陽の光を浴びると活性化し、ビタミンDや性ホルモンを合成してくれます。梅干しもまた、太陽にさらすことによって光合成細菌が活性化し、さまざまなビタミンや有機酸を

合成してくれているのではないかと考えられます。

 

 天の恵みである太陽と、大地の恵みである梅、海の恵みである塩が三位一体化した梅干しは、生命エネルギーの宝庫であるばかりでなく、天然の副作用のない抗生物質として、また、免疫活性物質として働きます。

 

 減塩ブームで梅干しを敬遠する人が増えていますが、日本人の叡智が作り出した梅干しの価値を再評価し、日々の健康管理に役立てたいですね!

 

 ちなみに夏の土用は7月20日から8月7日までです。この間は胃腸のトラブルが増えるので、食べ過ぎにはくれぐれも注意してください。体調不良のある方は、土用の期間中にプチ断食をすることをおすすめします。