2015年

9月

11日

栃木県・茨木県の豪雨災害で思うこと

 9月1日は立春から210日目~ 9月11日は立春から220日目にあたり、この期間中は昔から台風が日本に最も到来しやすく、被害が出やすい時期とされてきました。昨日の茨木と栃木を中心とした台風によりもたらされた豪雨による被害も、この期間中に起きてしまいました。


 被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。今日は宮城県の方でも特別警戒警報が発令されたようで、さらなる被害が出ないことを祈ります。


 ものの見方には二面性があり、良い面と良くない面です。被害が出たというのは良くない面ですが、実は良い面もあるのですね。茨木県と栃木県は福島の原発事故由来の放射性物質による汚染地域(ホットスポット)が多く、ほとんど除染作業が進んでいない状況でした。


 ところがこの豪雨によって山の中に積もった汚染物質や、川床でヘドロ化したものが流れ出し、自然界の除染作業がなされたと思われます。人間が土壌汚染を引き起こすと、自然界の浄化作用が発動するようになっているようです。


 私の住んでいる福岡県朝倉市、筑後川を隔てた対岸のうきは市でも2012年の集中豪富災害でかなりの被害を受けました。亡くなられた方もいました。50年に1度、100年に1度といわれる想定外の災害が起きたのですが、九州にフォールアウトした汚染物質が洗い流された感じがしました。実際、ガイガーカウンターで空間線量を計ると、集中豪雨災害以降、線量が大幅に下がっていました。


 以下に私が以前「むすび」誌(正食協会発行の月刊誌)に投稿した文章を転載しますので、ご参照くdさい。




 

           地球環境浄化のために我々ができること

 

今、全国各地の火山が噴煙を上げています。以前宮崎県の霧島山で火山が爆発し、火山灰が都城市方面に降り注ぎ、作物などに被害が出たことを覚えている方もいるでしょう。その後、都城市にお住まいの方から火山灰によってもたらされたミネラルのおかげで、作物の生育が最近とても良くなったとお聞きしました。これまで宮崎県では度重なる口蹄疫や鳥インフルエンザなどの感染症の影響で、膨大な量の殺菌剤が県内全域にばらまかれ、そうした薬剤による環境汚染が起こっていました。その化学物質由来の毒素の中和と解毒に、ミネラルの多いアルカリ成分の火山灰が役に立ったのです。


現在鹿児島県では桜島や口永良部島の活発な火山活動が続いています。実は、この火山灰のシラスを原料にクレンザーや化学物質過敏症の方向けの壁材、洗顔石鹸などが作られているのをご存じでしょうか。シラスに含まれる二酸化ケイ素には、さまざまな公害物質を浄化する働きがあることがわかっており、放射性物質やPM2.5といった汚染物質まで吸着することができるのです。


 今まで自然を破壊し、垂れ流しにしてきた公害物質に対して、自然界では浄化作用がいよいよ本格稼働し始めたというわけですね。この浄化は、わたしたち人間にもアレルギーやガン、感染症などの生活習慣病という形であらわれているといってもよいでしょう。抗生物質やホルモン剤、防腐剤に保存料といった薬が食物の中に紛れ込んで、知らず知らずのうちに我々の体内にも入ってきています。その他にも農薬まみれの野菜や添加物だらけの加工食品、薬漬けの医療によって、体内の環境汚染が引き起こされているのです。


また、先行きの見えない混迷した政治や借金まみれの財政の膿を出し、真に豊かな社会の建設のための産みの苦しみとなる出来事がやがて起こる可能性があります。そんな危機的な状況に直面しないと、方向転換できない状況まで我々は追い込まれているのです。それは財政破たんや食糧危機、天変地異といった形でやってくるのかもしれません。でもこれは人間の意識が変わるための最大のチャンスなのです。「表大なれば、裏もまた大なり」が宇宙の秩序。苦しみは最大の幸せを引き寄せるということではないでしょうか。


「我さえよければ」という意識で目に見えるモノやお金、地位や名声、権力を集めて幸せになろうと突っ走ってきたのが今までの我々の生き方でした。便利なものが世の中に溢れる一方、それと引き換えに木々の緑やおいしい水、清々しい空気、肥沃な大地といった目に見えない大切なものが失われてきたのです。土の中の微生物や植物だけでなく、虫や鳥、魚、動物などの大切なイノチが失われ、絶滅危惧種が急増しています。また、精神的にもストレスを抱える人が増え、うつ病や自殺、病気の激増で、モノやお金だけでは幸せになれないことに気づき始めた人が多くなったような気がします。


こんな物質文明が行き詰った状況の中でこそ、宇宙の秩序に則った新しい価値観、目に見えないものを大切にする意識への転換、物質文明から直観文化に脱皮するための新生活法が必要とされています。それが宇宙の秩序の具現化であるクロビオティックの食事法なのです。意識を変えるためには、意識を宿す器である肉体の改善が先にありきです。イノチあふれる旬のものや土地のものを自然な形で体内に摂り込むことができると体が浄化され、われわれの体もイキイキとし、自然と調和して生きることが心地よくなります。


火山活動やそれによる地震が増えていけば、やがて原発を作ることも、維持することも放棄せざるを得なくなるでしょう。近年の集中豪雨、強大な台風、竜巻といった現象も浄化のために激しさを増しているとするならば、われわれの意識が変わり、自然環境を汚さない生き方を選択することで、きっと収めることができるはずです。


今まさに、虫のさなぎが脱皮して蝶となって羽ばたくような時代の転換期に入っているような感じがします。江戸時代の鎖国が解かれて日本国内から世界へと活動の舞台の大変換を遂げたのが明治維新でしたが、今度は地球での生活から宇宙が舞台となる宇宙時代への転換期を我々は迎えているのかもしれません。その新しい時代の幕開けを陰で支えるのがマクロビオティックの大事な役目なのだと思います。マクロビオティックによって身も心も浄化し、自然環境の豊かな愛と平和に溢れる地球に脱皮していきましょう。