鹿児島プチ断食セミナー二日目

 鹿児島プチ断食セミナーの2日目は平井聖代講師による太極拳でスタートです。昨年に引き続き今年も朝の体操は平井さんにお願いしました。太極拳というと動きが難しいというイメージがありますが、平井さんは、初心者でも実践できるように分かり易く指導してくれます。本当はホテルの外の見晴らしのよい広場で行う予定だったのですが、雨のため急きょ館内で行うことになりました。

 

 太極拳の動きにはスパイラル(トーラス構造)が組み込まれているようで、生命エネルギー(気)を自家発電できるように感じました。太極の目に見えないエネルギーとつながる奥義が拳法の中に秘められているのかも知れません。

 

 太極拳の後は、佐々木渉講師による「東洋医学からみた腸の健康法」で、漢方医学からみた腸の重要性をわかりやすく解説してくれました。次の角屋敷まり子先生による「食事を変えると心と体が変わるマクロビオティック体験談」の講義では、プチ断食やマクロビオティックの食事法で病気を克服したさまざまな体験談の報告がありました。びっくりするような体験談に皆さん熱心に聞き入っていました。

 講義の後は、お待ちかねの散策時間です。今回は2015年に世界文化遺産に登録された集成館に行きました。ここは、幕末に、島津藩藩主・斉彬(なりあきら)によって作られた東洋最大の工場群です。製鉄、大砲、造船、紡績、薩摩切子などのガラス、薩摩焼の研究・製造を行い、写真、電信、ガス灯などの先進技術の研究が行われていました。

 

 その当時、欧米列強によるアジアの植民地化が進む中で、日本の植民地化をおそれた斉彬は、いち早く強く豊かな国づくりを目指したのだそうです。ここには、島津家19代光久公が築造した仙巌園があり、雄大な桜島を借景とする大名庭園として親しまれています。

 

 園内ツアーガイドさんをお願いし、30分説明を受けましたが、近代日本を拓いた歴史遺産の内容がよく分かりました。

 仙巌園は桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた雄大な庭園で、四季折々の表情で人々を魅了してくれます。ツツジと花菖蒲がきれいに咲いていました。篤姫、勝海舟、グラバー、ロシア皇帝ニコライ2世など、多くの方がここを訪れています。

 

 石垣を積む技術者集団もいたようで、反射炉の土台の石垣も強固な作りをしていました。鹿児島市内には、美しい石橋もたくさんあったとのことです。鹿児島には昔から優れた技術力を持つ人々がいて、そうした土台があったからこそ、近代化の波に乗れたのだと思います。

 集成館の一角に薩摩切子の工場があり、見学ができます。ここは集成館事業で作られていた独自のカットグラス「薩摩切子」を1985年に復元。生地成型からカットまで薩摩切子の製造工程を見ることができます。溶けたガラスが飴のようにカットされたり成型されるのを見ていると面白いですね!

 散策の後は、温泉タイムでしばしの間休憩です。3時間くらいの休憩時間を設けたので、皆さん、お風呂に使ってのんびり、ゆっくり出来たようでした。

 

 夜の部は河野修一先生による 「ハートから生きると世界が変わる」の講義があり、その後、私の手当て法講座でした。河野先生の心温まる話と生姜湿布による温熱で身体も温まり、皆さん元気はつらつ状態になったようで顔がピカピカしていました。

 

 最後は、葛と生姜、キ・パワーソルトを入れた玄米甘酒を飲みながら懇親会です。アイルランドや韓国から参加された方から現地のマクロビ事情などが聞けて面白かったです。今日も楽しい一日をありがとうございした。