災害後のお手伝いに行ってきました。

先日の3連休に災害の後片付けのお手伝いに行ってきました。

場所は今回被害のひどかった松末地区です。

道路が通行止めだったので、車をずいぶん手前に止めてから歩いて行きました。

 

目に飛び込んでくる景色に以前の面影はありませんでした。

建物の1階部分が土砂に埋もれているお宅片側の柱だけで立っている家、

以前そこに家があったような形跡があるところなど・・・・

あまりにもひどい光景に今回の災害がいかに大きかったのか思い知らされました。

 

幸い、お手伝いした場所は、見た目には建物の激しい損壊は見られませんでしたが、

建物の周りは足場も悪く、かなり注意が必要でした。

お店をされているのですが、状況から営業再開にはかなり時間がかかりそうです。

お店の皿や調理道具を梱包し、屋外の安全な場所に運んだり、

泥だらけになった家財道具の洗浄のお手伝いをしました。

 

夏場の作業なので、熱中症にならないように水分補給や休憩を十分にとりながらの作業。

オーナーさんのお店の関係者や友人など多くの方がお手伝いに来てありました。

中には昨年被災した熊本からもお手伝いに来られていました。

困った時はお互い様。日本人の和の心。仲間意識を強く感じました。

 

休憩中にお店のオーナーさんの言葉がこんなことをおっしゃていました。

時間がかかっても、またこの地でお店を再開したいと。

なぜなら、今回の災害でこの地を離れていく人がでてくる。

このままだとこのコミュニティがなくなる可能性もある。

自分がこの地でお店を再開することで、大丈夫だと発信でき、離れた人を呼び戻すきっかけになればと。

コミュニティの消滅を回避できればと。

そのためには、これからもっと皆さんのお力を借りなければならないときが来ると思います。

その時は、どうぞよろしくお願いしますと。

 

お話を聞いて、このオーナーさんをはじめ、被災された方にこれから自立できるような支援が必要なのだと。

災害の記憶は、時とともに風化していきます。

今回の災害支援が一時のボランティアで終わらぬように。

そのためにも息の長い支援が必要だと思います。

 

また、今回の災害を通じて、いつ何どき、自分の身に災害が降りかかるか分からない事を実感しました。

異常気象が続く昨今、私たちは日頃から災害に備えて、危機感を持つことが必要なのかもしれません。

あまり過剰になり過ぎず、でもいざというときに対応できる力を身につけておくこと!

 

最後にこれから災害ボランティアに行かれる方にアドバイスになれば幸いです。

 

(1)ボランティアに行く際は、できるだけ公共交通機関や複数人で行く場合は乗り合わせでいくことをおすすめします。なぜなら災害地域は十分な駐車場もなく、また自衛隊・警察・消防(救急)・工事車両などさまざなな復旧活動をする車が往来します。また災害により、道路が片側通行の箇所なども多くあります。路駐などで、通行の妨げになることは命にかかわることにもなりかねません。

 

(2)夏場の作業は思いのほか体力を消耗します。十分な水分・塩分補給は勿論のこと、適度な休憩を取りながら作業を行ってください。一見、効率が悪い様に思われますが、無理に作業して体調不良になると、かえってご迷惑になります。

 

(3)作業場では、必ず作業箇所の責任者(そのうちの住人の方など)の指示に従ってください。

一見大丈夫に見える建物でも、その周辺が危なかったり住民にしか分からない危険個所などもあります。

良かれと思って勝手な行動を取るとけがに繋がり、自分だけでなく被災された方も悲しい気持ちになります。

 

以上、今回私が参加して感じたことです。

 

長々と読んでくださって、ありがとうございます。