東日本17都県放射能測定マップ

東日本土壌ベクレル測定プロジェクトによる「東日本17都県放射能測定マップ」が昨年末に発刊されました。

 

2011年に福島第一原発から4回にわたる爆発やベントなどによって放出された大量の放射性物質がプルームと呼ばれる「見えない雲」となってさまざまな方向に流れ、降下沈着することで東日本全域に土壌汚染を引き起こしました。

 

この汚染状況の実態を把握できるデータが少なかったのですが、このプロジェクトでは2014年10月から2017年9月までの3年間に渡り、のべ4000人の市民の方々の協力のもと、3400カ所以上の土壌サンプルの採取と測定を行った結果、この測定マップを世に出すことができたのです。

 

私も全国を講演で回ることが多いのですが、その土地土地の汚染状況がわからなかったので、このマップは大変参考になります。

 

事故当時のプルームの流れがはっきりと示されており、各県の市町村ごとに詳しいデータが記載されています。チェルノブイリ原発事故との比較から強制移住地域、移住義務地域、移住権地域、何らかの保障地域のどの汚染レベルに相当するかで、各市町村で振り分けています。

 

また、その県の特産物がどの地域で作られているかもイラストで表記されていて、食品を選ぶ際の参考になります。

 

民間団体が助成金や寄付金によって、これだけのデータを集めたマップを出版されたことは快挙で、素晴らしいと思います。

放射性物質から家族を守るための指標になるはずです。活用していきましょう!

 

アマゾンでも取り扱いが始まりました。

 

「図説17都県 放射能測定マップ + 読み解き集」詳しくはコチラ