イギリスの経済学者ヴィルフレド・パレートによって提唱された2:8(にはち)の法則(パレートの法則)というのがあり、この法則から見ると、感染症が流行っても8割の人はかからず、残り2割の人が感染すると見ることが出来ます。
ダイアモンド・プリンセス内でも実際の感染者数を見ると、約3700人の内、感染したのが訳700人なので、見事にこの法則通りになっています。
感染した2割の中で重症化するのはその20%なので140人、そのうち、亡くなる心配のある方が20%の28人ぐらいになるであろうことがこの法則で覗い知ることができます。
では、20%の感染しやすい人は、ウイルスの好む体内環境をもっているわけで、ウイルスが好きな食べものを知ることで、未然に予防することが出来るようになります。
ウイルスの好きな食べ物と嫌いな食べ物
インフルエンザや風邪の菌が大好きな食べ物が白砂糖です。卵もまたウイルスの大好物なので、ワクチン工場では卵の黄身に菌を植え付けて培養しています。砂糖と卵、乳製品のといったものが菌の喜ぶエサになるので、感染症が流行っている時は特に控えてくださいね。
また、免疫力と体温には密接な関係があり、体温が1℃低下すると免疫力は30%~40%も低下することが分かっています。砂糖は体を冷やし、菌のエサになるので大問題なのです。体を冷やすカリウムの多い果物や生野菜、夏野菜も冬場は控え、身体を温める温野菜や根菜類の煮物や煮しめにしましょう。
砂糖と違い、塩には蓄熱という働きがあるため、雪道を溶かす融雪剤として活用されてきました。人体にしっかりと塩気が効いていれば、体が温まってきます。東北地方に行くと漬物や味噌の塩気が濃くなるのも、寒い環境に耐える知恵なのですね!塩にはまた、防腐、殺菌、保存、抗生、発酵促進、神経伝達といったさまざまな働きがあります。冷蔵庫や冷凍庫のなかった昔の人達は塩漬けにすることで、食物の保存性を高めてきました。
血液中の塩分濃度は0.85%で、舐めるとほんのりとした塩気を感じます。この体液中の塩分が体内に侵入した雑菌やウイルス殺菌しているのです。ところが昨今の減塩ブームによって、塩抜け状態の人が増え、それとともに感染症だけでなく、冷え症や心臓疾患、ガン、認知証といったトラブルが増えてきました。体温を上げ、菌に対する抵抗力を増すためにも、味噌や醤油、漬物、梅干しといった発酵食品から塩気を上手に摂りましょう。
高血圧が増えているのは、動物性食品や揚げ物、炒め物由来の過剰な油脂で血管がつまり、過度の白砂糖の摂取によって血液がドロドロ化したためであり、塩の過剰摂取ではありません。確かに化学塩(精製塩)やナトリウムを多く含む化学調味料は良くありませんが、にがりを適度に含んだ天日塩・自然塩であれば、血圧を上げることはありません。にがりの中のミネラル成分が血液をサラサラ状態に戻し、血圧を下げてくれるからです。
梅干しにも強力な殺菌作用があり、塩気とクエン酸などの酸によって、どんな菌も寄せ付けない天然の抗生物質として働いてくれます。日本の学者で、「梅干しは世界最高の副作用のない抗生物質である」、との研究も出ているくらいです。梅干しの香りが漂う空気中の菌まで殺菌する力があるとも言われているので、感染症の対策の強い味方になります。