土用の時期の感染症対策

4月16日から春の土用に入りました。5月5日の立夏の前の5月4日まで続きます。

この間は地の気のバランスの崩れの影響を受け、肉体的にも精神的にもバランスを崩しやすい時期です。

 

土気(腐敗エネルギー)の影響のため、腸内腐敗が起きやすく、特に動物性食品や甘いものを摂りすぎると腸内環境が悪くなり、腐敗物質の解毒にあたる肝臓が特に疲れやすい時期でもあります。

 

肝臓の疲れは、自律神経の失調状態を招くことが多く、春の土用明けに、五月病を発症しやすいです。新型コロナウイルス対策のため、外出が出来ず、家の中にこもる機会が多くなる今年は、特に精神的なストレスから、精神疾患になる人が増えることが予想されます。

 

 本来、土用は地の気が乱れるため、大地と触れ合うことよりも、土用干しという表現があるように、太陽の光を浴びると調子が整います。人間の皮膚には乳酸菌などの常在菌がたくさん棲み付いていて、その中でも光合成細菌は、太陽の紫外線を吸収してビタミンDなどの栄養成分を合成してくれます。

 

体内にビタミンDを蓄えておくと感染症にかかりにくいことがわかっているので、ぜひ、この時期は、太陽光にしっかりと当たるようにしてください。

 

太陽の光を浴びると、人間の松果体からセロトニンやメラトニンの分泌量が増えます。これらのホルモンは幸せホルモンとか、抗ストレスホルモンと言われるもので、分泌量が増えれば精神が安定し、うつ的な症状が改善されることが報告されています。

 

また、太陽紫外線には優れた抗菌作用があるため、ウイルスや病原菌の殺菌効果も期待できます。

 

この土用の時期に悪玉菌のエサとなる動物性タンパク質や脂肪分の多い揚げ物や炒め物、精白食品である小麦粉類や白砂糖を含む食べ物を摂りすぎると、感染症のリスクが増します。

 

腸内の腐敗防止のためには、発酵食品を摂ることがおすすめです。みそ汁や漬物、甘酒、塩麹、酢の物、ポン酢といったものを料理に頻繁に用いるようにしましょう。腸内善玉菌が優位になり、腸内環境が整います。

 

この時期に食べ過ぎても腸内腐敗が起こりやすいため、土用の時期のプチ断食は、何よりの健康法になります。玄米甘酒や葛練り、具なしみそ汁などを飲みながらのプチ断食でよいので、ぜひ実践されてみてください。

 

今年の1月17日から2月3日までの冬の土用の時期に武漢で発生したウイルスが感染爆発を起こし、旅行者によって、世界中に拡散しました。通常でも、この時期はインフルエンザや風邪が蔓延する時期にあたります。

 

春の土用は、日本では感染のピークを迎えるのではないかと予想できます。この時期に、緊急事態法によって、全国的な不要不急の外出の自粛要請が政府から出たのは、びったりのタイミングでした。この時期に感染しないように注意して過ごすことができたら、感染爆発を抑えることができるでしょう。

 

5月5日の立夏から、季節は夏になります。陰陽五行では、肺(金・秋)を抑制するのが心臓(火・夏)の働きなので、相剋関係によって、肺炎を夏の暑さと湿度、紫外線が抑えてくれると判断できます。

ウイルスは全般的に暑さと湿度に弱いというデータも出ているので、梅雨くらいには終息すると考えられます。

 

土用の時期を元気に過ごしてくださいね!