12.総合健康食品納豆 食の効用ABC

12.総合健康食品納豆

総合健康食品納豆

 日本人の朝の食卓に欠かせない納豆は、“畑の肉”と呼ばれる栄養価の高い大豆が原料です。大豆に納豆菌を噴霧して発酵させると、消化されにくい大豆の栄養価を丸ごと吸収することができます。しかも納豆菌がもたらす新たな旨みや栄養成分が加わって、無敵の健康食品に変化したのが納豆なのです。


 納豆の栄養価を大豆と比べてみると、納豆菌の働きによってビタミン類が大幅に増えているのがわかります。特にビタミンB2は大豆の2~4倍に増えています。ビタミンB2はタンパク質や脂肪の代謝(分解や合成)に深く関係しており、脂肪を効率よく燃やし、肌をきれいにする働きがあります。不足すると肌荒れや粘膜の炎症を起こしたり、脂肪の燃焼が進まず肥満の原因になったりします。


 また、納豆に含まれるビタミンKは群を抜いていて、ほかの野菜の5~10倍も含まれています。ビタミンKには骨の新陳代謝を良くする働きがあり、骨粗鬆症の治療薬として使われています。大豆成分のイソフラボンにも女性ホルモン様作用を発揮して骨粗鬆症を予防する働きがあるので、納豆は骨の最高の強化食といえます。


 納豆菌が分泌する酵素(体内で行われる化学反応を促進する)には、タンパク質をアミノ酸に分解するプロテア-ゼをはじめ、糖質をブドウ糖に変えるアミラーゼ、脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解するリパーゼ、繊維質を糖に変えるセルラーゼなど数多くあります。


これらの酵素は強力で、大豆の成分を約24時間で小さな分子に分解します。ですから、納豆と一緒にごはんや野菜、魚などを食べると消化吸収が大変楽になります。実際、納豆の酵素は、消化剤として医薬品に利用されています。


 さらに納豆菌が作り出すナットウキナーゼという酵素は、血栓溶解能力が高く、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症の予防に効果的であることも発表されています。


 これ以外にも納豆には、病原性大腸菌O-157への抗菌作用など数々の薬効があります。納豆は日本が政界に誇る大豆加工食品といってもよいでしょう。